幕弁ブログ

私は電車で旅をするのが好きで、駅弁はその好きなもののひとつです。その中でも、いろいろな味が少しずつ楽しめる、幕内弁当が一番好きです。そんな幕弁のようなブログを見ていただきたいと思っています。

『DeepL』と『Google翻訳』の比較

『ザ・グレート・ゲーム』(The Great Game:Peter Hopkirk 1990)を「Google翻訳」と「DeepL」で翻訳して、比較しました。


『原文』

「Many years ago, when a subaltern of 19, I read Fitzroy Maclean’s classic work of Central Asian travel, Eastern Approaches. This heady tale of high adventure and politics, set in the Caucasus and Turkestan during the darkest years of Stalinist rule, had a powerful effect on me, and no doubt on many others.」

 

Google 翻訳』の訳

「何年も前、19歳のサバルタンだった私は、フィッツロイ・マクリーンの中央アジア旅行に関する古典的作品『Eastern Approaches』を読みました。 スターリン主義支配の最も暗黒時代のコーカサストルキスタンを舞台にした、この冒険と政治のめまぐるしい物語は、私に強い影響を与えたし、間違いなく他の多くの人々にも影響を与えた。」

 

『DeepL』の訳

「何年も前、19歳の下層民だった私は、フィッツロイ・マクレンの中央アジア旅行の名著『Eastern Approaches』を読んだ。スターリン支配の暗黒時代のコーカサストルキスタンを舞台にした、高度な冒険と政治の頭脳的な物語は、私に、そして間違いなく他の多くの人々に強い影響を与えた。」

 

長所と短所

一見して「DeepL」の方が、日本語として「こなれて」いると思いました。

 

Google翻訳」は、各単語は多分比較的正確な訳なのだろうと思いますが、日本語の言い回しとしてはいかがなものかと、という箇所が少なくないです。単に英語をカタカナに置き換えただけ、というところもあります。

 

要するに、瓦礫だらけの道の上を歩いているようで常に足下ばかりに気を取られ、道がどのように伸びて行っているのとか、曲がりくねっているのとかに気が行かないのです。

 

「DeepL」は、長文になればなる程文脈の中で適切な訳を選ぼうとするみたいで、センテンス単位でも同じ訳になりません。その分読みやすくなります。

 

逆に、短くなればなるほど訳が荒くなる感じです。日本語としても、おかしな訳になることがあります。情報量が少ないから、そうなるんでしょうね。極端な話、辞書として単語を調べようとすると、「Google翻訳」の方が使えます。

 

次は

技術書とか小説について比較してみようと思います。