幕弁ブログ

私は電車で旅をするのが好きで、駅弁はその好きなもののひとつです。その中でも、いろいろな味が少しずつ楽しめる、幕内弁当が一番好きです。そんな幕弁のようなブログを見ていただきたいと思っています。

ホキ美術館

ホキ美術館

ホキ美術館は、写実画専門の美術館です。

 

もう20年前くらい近く前に、仕事で千葉に行った時週末に時間が空いたので、遊びに行くところを探して見つけました。JR外房線「土気(とけ)駅」から歩いて15分程のところにあります。

 

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元々絵は見るのも描くのも好きで、特に写実画、細密画に魅かれていました。サルバドール・ダリなんかは繰り返し見てましたね。

 

写真のようにリアルでありながら、写真のように瞬間を鋭く切り裂くのではなく、その場の空気や前後の時間までをも柔らかく包み込む包容力が好きです。

 

これで全部個人の所蔵?

ホキ美術館の所蔵品数は、個人の美術館としては非常に多く300点にも及び、大御所の野田弘から若手まで、おおよそ写実画の分野で活躍する画家を網羅している感があり、圧倒されます。これが個人のコレクションとは。

 

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空気感と時間の流れまで表す

写実画の目的はひとことで言って、被写体や背景までを緻密に、それこそ皮膚の下の静脈や、陽に映える空気中の埃の一つ一つまでをも緻密に描き込むことで、その場の空気感、ある瞬間における実在感を表そうとすることではないかと思います。

 

と、口で言うのは簡単ですが、背景にさえ、いえ背景ゆえに膨大な時間をかける写実画家達は、自らの緻密な絵に何を託しているのでしょうか。

 

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是非、一人でもいいけど、恋人や親しい友人と一緒に観られるこ下の静お勧めします。