驚きのリトアニア旅行!ーあれやこれや
メル友の友人を訪ねて、5泊6日のリトアニア旅行をしました。外国への一人旅は、生まれて初めてです。
関西空港からフィンランドのヘルシンキへ。そこからローカル線のプロペラ機で、リトアニアのビリニュス空港へ7000kmの旅です。
ビリニュス空港を出て、メル友の彼女と初めて対面した時は感激と同時に、ホッとしました。でも、私の片言すぎる英語と彼女の流暢すぎる英語が全く噛み合わず、難儀することになります。
聖ヨハネ教会と鐘楼
鐘楼が殊に有名です。高さは63m。14世紀の建物としては、かなり高い建物です。
現在の高層建築を見慣れた者から見ると、ああ塔か、としか思いませんが、内部に入ると、この建物がすべてレンガでできていることが判ります。
鉄筋も鉄骨も、どこにもありません。当たり前ですが。その代わり、地表部分の壁の厚みは2mを超えてます。
4辺の壁でできてるというより、4つの四角錐でできている、と言った方が正確です。
そこでふと気がついたのですが、ビリニュスにある歴史的建物はすべて、この鐘楼と同じようなレンガ作りなんじゃないか、と。
地震の殆どない(多分)リトアニアだから、何百年も残っていますが、これが日本だと、震度5強で一瞬でバラバラになるんじゃないでしょうか。
幸いなるかな。リトアニアの大聖堂。
聖ペトロ&パウロ教会
教会内部は、2000以上の化粧漆喰彫刻で飾られています。
圧倒的な量で、そのままだったら嫌味にしかならないところを、純白色で統一することで、逆にスッキリとして気品さえ感じます。
唯一色彩を施されているのは、身廊脇の50cm位のマリア像で、2000対1。計算してやっているとしたらすごい冒険で、いやそれ以上の凄い自信を感じました。
ちなみに、ビリニュスの中の大聖堂で、内部を白一色で統一しているのは、
聖ペトロ&パウロ教会以外には1件もありません。
リトアニア大学のトイレ
リトアニア大学の、校内のトイレを借りました。日本のトイレとは、先ず形が違いました。
必要最小限の部分しかないやん、って感じです。確かに、これはこれで合理的な気がします。
ただ、この形だと身長によって微妙に使い辛い場合があります。私の場合は、手乗りチンコの様やったと、日本に帰ってから家内に言ったら、大笑いされました。
ちなみに、リトアニアの公衆トイレでは、チップが必要になります。ゲート方式で、コインを入れるとバーが開きます。
おばさんが入り口で座っていて、お金を徴収する所もあります。チップは大体、どこも1リタ程度のようです。
公衆用のトイレはどこも、思ったより綺麗でトイレ臭もありませんでした。
初めての川フェリー
リトアニアは、国全体が平地でせいぜい小高い丘しかありません。なので、そこを流れる川もゆったりと、と言うかまったりと流れます。
友人の車で案内してもらってたので、場所も何という川なのかも判りませんが、生まれて初めて川フェリーというものを見ました。
そう幅の広い川でもないのに、何で橋を掛けないんだろう、と思いましたが、風景としては此方が断然いいです。
フェリーを操る若者も、彫りが深くてカッコよく、尚更絵になります。
平野と水面を渡る風に吹かれていると、短い距離なのに旅の醍醐味を感じます。
しかも、動力は使わずにロープと棹だけで行き来します。これも、リトアニアのまったりとした川のお陰です。
リトアニアのコウノトリ
リトアニアの国鳥は、コウノトリです。正確には「シュバシコウ」というコウノトリの仲間で、漢字表記では「朱嘴鸛」と書くそうです。
朱嘴鸛、文字通り「赤いクチバシのコウノトリ」ですが、コウノトリのクチバシは黒いんだとか。あまり天気がよくなかったので、クチバシの色までは気がつきませんでしたが、黒くはなさそうな。
コウノトリは、赤ちゃんを運んでくる鳥、と言われているくらいですから、幸福を運んでくれる鳥ということで、リトアニアの国鳥に指定されていいるのでしょう。
ちなみに、日本の国鳥は朱鷺(学名:ニッポニア・ニッポン)です。日本の固有種、という以外にはイメージしにくいですね。
田舎の方に行くと、天敵もいなさそうで悠然と電柱の上に巣を作っています。誰からも見えるところある家族団らんの巣を、毎日眺めて暮らしていることがリトアニア人の穏やかな気性を形作っているような気がします。
たまに、車道を歩いて横切っていたりします。車はその間、止まるか徐行して待っていてあげます。インドの牛みたいですね。または、奈良公園のシカとか。
リトアニアにもあった中華料理屋
リトアニアにも、中華料理屋がありました。
友人の旦那さんの故郷に連れてもらった時のこと。観光ルートからは大きく外れた場所柄、中国人はおろか、アジア人を全く見かけません。
にも関わらず、あるんですねえ、中華レストランって。世界の果てまで営業している中華料理屋、っていうのも実感できました。
友人が、アジアの料理を食べたいでしょう、私たちも久しぶりに食べたいし。と中華料理屋に連れて行ってくれました。
そうです。どうしても麻婆豆腐が食べたかったのです。ですが、出されたメニューは、リトアニア語オンリー。
どれが麻婆豆腐か、想像もできません。せめて、写真も載っけとけよな!う〜ん、英語でも並記してくれてれば。
でも、麻婆豆腐って、英語で何て言うんだろう。ちなみに、ウエイトレスは勿論リトアニア人でした。
友人の娘さんは、私も箸が使えるんだよ、とパーフォーマンスしてくれました。
・・・
友人家族のガイドのお陰で、短い日数であったにもかかわらず、いろんな所を見て楽しい旅ができました。感謝です。
世界中どこでもそうでしょうけど、田舎の方に行くと英語も通じません。コンビニのおばちゃんの言ってることも分からないし、商品に書いてある文字も読めません。
世界で自分だけが孤立しているような気がしました。これで迷子になったらどうなるんや、て考えると.....
ヒッチハイクや自転車なんかで世界中を旅して回ってる人って、勇気があるのかそれとも、恐怖という感情がそもそも抜け落ちているのか、想像もできない人達ですね。
彼女の存在が、命綱のように思えました。英語は相変わらず分かりませんでしたが、言ってることは何となく分かるようになったのが不思議です。